40〜60歳の女性向けの衣料品を専門としているレディースアパレル小売のChristopher&Banks / クリストファー&バンクスは、1月14日、破産申請をしました。コロナ禍の中、大きな打撃を受け、財政難から抜け出せなかったようです。米国においては、2020年の1年間で15000店舗の小売店が閉鎖し、2025年までには、更に10万店舗が閉鎖されるであろうと予想されています。そして、一番閉鎖が多いと予想されているのがアパレルの小売店です。
コロナの影響を受け、春ごろ一時的に店舗閉鎖をしたあたりから、売上を落とし、第3四半期には、22.6%減、ホリデーシーズンに入っても売上は回復しなかったようです。一時解雇を実行し、役員給与をカットし、家賃支払いを遅延させ、1,000万ドルの借入までを行い、事業の改善に努めたようですが、力尽きたようです。
1956年、家族経営でスタートしたBraun's Fashions / ブラウンズ・ファッションは、レディース・カジュアル、デイリー・ウエア、通勤着、アクティブ・ウエア、シーズンものパジャマを展開し、449店舗まで大きくなりました。今回は、価値のなくなってしまった店舗は全て閉鎖し、顧客がついていてまだ価値のあると思われるEコマース部門は何とか売却したいようです。
商品展開、EC展開が時代の変化についていけていないこのような小売店は、業界問わず今年2021年もどんどん破綻してしまうかもしれません。
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