KUMU CREATION

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国語という教科の違い。

 アメリカの学校では母国語に当たる科目(日本でいう国語)をEnglish Language Arts/イングリッシュ ランゲージ アーツ と呼びます。言語技術と日本では訳されることも多いようです。言語の基礎技能である(読む、書く、聞く、話す)を中心に学校で学びますが、日本での"国語”と異なるのは、思考力も共に必要になる点です。

  "国語”教育ではひらがなから始まり、漢字、四字熟語、古文や漢文を学び言葉の多様性、読解力、作文力などなどを学んでいきますが、今までと今日の学校や試験では回答を選択して求めたり、穴埋めなどが多く、暗記をすればテストや課題を乗り切れてしまうケースが多いです。その為自らで創造したり、考え動く人間の教育に直結することは難しく、そのまま大人になり、コミュニケーションが上手く取れず、社会においてそれが原因で活躍しきれない20代30代の方に出会うことがあります。

 自ら考え、答えを導き出そうとする手法で教えるEnglish Language Artsはこのような状況において非常に有効に働き、この成熟した国際社会で活躍する日本人をより多く生み出すために必要な要素だと思います。もちろん、日本特有の考え方や美徳も心得た上でそれを学ぶことにより、より強い社会人、国際人を生み出すことができると思います。

 文部科学省においてもこれらの運用内容を変更していくように"新しい学習指導要領”で下記のように記載しています。

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・他者に対して自分の考え等を根拠とともに明確に説明しながら、対話や議論を通じて多様な相手の考えを理解したり自分の考え方を広げたりし、多様な人々と協働していくことができる人間であること。

・社会の中で自ら問いを立て、解決方法を探索して計画を実行し、問題を解決に導き新たな価値を創造していくとともに新たな問題の発見・解決につなげていくことのできる人間であること。

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 次回教育の分野のご紹介として、実際どのような教科書や参考書で学ぶことが可能かご紹介していきたいと思います。

参考:文部科学省HP

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