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リーバイスLEVIが変わろうとしています

新型コロナウイルスの影響を受け、4月の小売業にとって悲惨な1か月でした。
2,000万以上の人々は、職を失い、企業は、一時的、永久的な閉鎖に追い込まれました。

産業アナリストによりますと、新型コロナウイルス拡大の終わりは見えないものの
小売産業の構造自体は永久的に変わって行くだろうと指摘しています。

ボストンのWBURニュースステーションによりますと、
167年の歴史を持つリーバイスLevi Strauss & Co.のチャールズ・バーグCEOは、
「1918年のスペイン風邪の時もそうだが、今まで多くの困難を乗り切ってきた」
と言い、これからは、直販ビジネスを急ピッチで進めて行き、これからも苦戦するだろう
コールズKohl's、メイシーズMacy's、シアーズSears、などの国内卸からは距離をおいていくとしています。

「我々の戦略は、既にスタートはしているが、自社小売事業、自社店舗もEコマースも、
に集中していくこと。そしてインターナショナル事業にシフトしていくこと。」
とバーグCEOは言っています。

8年前、リーバイスLevi Strauss & Co.の60%の事業はアメリカ国内向けで、50%は国内卸
でした。に対して現在は、アメリカ国内向け40%以下、国内卸は30%以下と戦略通りに
進んでおり、ブランド自身の主導権を握り返し始めました。 


しかしながら、Amperity社によりますと食品、健康関連への需要は今でも強いものの
アパレルに対しての需要は57%ダウンしているとのこと・・・。

75%の世界中の店舗が一時閉鎖、卸先店舗も同様の状況下にあり、
「リーバイスLevi Strauss & Co.も大きな打撃を受けるのは間違いない」
とバーグCEOは、言うものの
「そんな中、ブランドして若い消費者と共鳴し、経済再開後に向けて、店舗の将来像が
どのようにあるべきかを模索している。」「ヨーロッパでの経済再開初日には、とてもいい
結果を出すことが出来た。」とも言っています。

「消費者とつながっておくことに努力を注いでいる。コーチェラCoachella
フェスティバルが、新柄コロナウイルスの影響を受け、10月まで延期になって以来、
インスタにて毎日5:01pm(501ブランドからとって5:01pmスタート)にライブ
ストリーミングをしているのも若者とつながる1つ。」
とのこと。

リーバイスLevi Strauss & Co.は、4,000人以上のパートタイム従業員を一時解雇しました。
バーグCEO自身も50%の給料カットをしています。
バーグCEOは、ブランドを成長させるのが一番大事としていますが、今日では、
安全性にも焦点を当てていく必要があると言っています。

リーバイスLevi Strauss & Co.は、店舗を閉鎖して1か月間は、従業員に対して給料を
支払い、政府がCARES Actを設定し、補償制度がしっかりしてから、再雇用を約束しながら
従業員の一時解雇を実施しました。

今後、従業員はに、個々にマスクなどを支給、消毒液は常備。
試着後の商品おいては、24時間あけてから店頭に戻す、なども実行していきます。

更には、店舗内は常に清掃、入店者の制限、カーブサイドピックアップの設置、
そして行列が出来てしまった場合は、オンライン購入を勧め、商品は店内よりすぐに
持って来てお渡しすることなどもしていきます。

「99%以上がアメリカ国外、日本、中国、バングラディッシュ、イタリアなどで生産されて
おり、サプライチェーンも懸念材料の1つ」とバーグCEOは、続けます。
「アメリカ国内で大打撃を受けたように、バングラディッシュやアジア諸国も経済
ダメージがあるのは容易に想像できる。」とも。

リーバイスLevi Strauss & Co.は、300万ドルの基金を立ち上げ、100万ドルはそのような
サプライチェーン内の企業、地域をサポートするために寄付、100万ドルは、40年前に
設立した従業員のためのNGOに寄付するなどもしています。
「基金を上手に活用し、従業員、引退者、OB、OGなどをサポートしていきたい。」
とバーグCEOはまとめました。


産業構造の変化に対応するのはもちろんのこと、企業理念、企業価値を見直すことも
これからは必要になっていきそうです。スペイン風邪パンデミックを乗り越えた如く、
今回のコロナパンデミックも乗り越え、アフターコロナに対応すべく進化していって欲しいと願います。

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