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独立系インディー小売店に可能性

「ポストコロナ市場では、独立系インディー小売店のための場所がありそう。」
と専門家は言っています。


新型コロナウイルス危機は、小売業界に大きな変化をもらたすと言われています。
業界ウォッチャーの方々によりますと、「危機からのいざこざが収まると、企業は、
0からやり直し、消費者とのつながりを築き直す中、一番いい立ち位置にいる1つが、
独立系インディー小売業者になるだろう。」と。

「今回の危機は、人々の生活、必要なものが変わっている。そしてそれを反映する小売店を人々は探し求めていく。」とEnvirosell Inc.の創設者のPaco Underhill氏は、言います。
彼は、“Call of the Mall,”“Why We Buy”の作家としても活躍していて、以前より消費者が
小売に何を求めているかの消費者心理を説明し予測を立てています。

「ポストコロナでは、アパレル品が欲しい消費者は、より小粒で、地元に根付き、独自の
品ぞろえをしているお店を探し始める。」とUnderhill氏は、言います。
また、「お店自体がお店としてどうなのかを問われ、万人受けするものを揃えるのでは
なく、”うちはこれ、気に入ってもらえるようでしたら是非。”」というスタイルになるとも。

長年アパレル産業に携わり、現在California Fashion Association社長のIlse Metchek氏も、
「消費者は小さい小売店に引き寄せられるだろう。」と感じています。
「自分との関係を感じ、自分に合っているお店で買い物するようになる。小粒で運営をする新しい店舗がドンドン現れ、成長していくだろう。そして、専門店も個々の消費者に
対応できる様、働きかければ、生き残れるだろう。」
と、Metchek氏は続けます。

小売りの未来像を描くことで評判のShaheen Shadeghi氏の開発した、
ライフスタイル、体験型小売センターTHE LABTHE CAMPは、「ライフスタイル」
「体験型」が小売りの中で流行語になる前から何年も先にできていました。

「当分の間、消費者は、小規模小売店へより関心を示していき、危機感は加速していく
だろう」「ラグジュアリー品、個性的、特徴的なものを探す消費者は、ブティック系。
コモディティー系商品は、デジタルコマース、Eコマースへ。」とのこと。

「ブティック系と手作り系の小さなお店に変化がみられる。」
「そこに小売りの楽しみがあるわけでイノベーションを推進している。」
「常にそこには新しいものがある。」
「ただ、残念なことですが、予算に余裕がないところは、今回の危機によって閉鎖に
追い込まれてしまう。」とSadeghi氏は言っています。

小規模な小売店と個人とのつながりは、変化していく小売業界にとって、外出禁止令が
解かれて、アフターコロナになった時、買い物客を迎え入れるおなじみのものになるかも
しれません。

Underhill氏もMetchek氏もSadeghi氏も皆、ソーシャルディスタンスルールが日常的になっている以上、より多くの人々がデジタルコマース、Eコマースで買い物するだろうと推測して
います。

Sadeghi氏と彼のメンバーは、ソーシャルディスタンス、衛生に関しての新ルールに基づき、The LabとThe Campの改装をしています。消毒ステーションを設置し、プレキシガラス版はレジ周りに設置されています。また、小売店やレストランのスタッフは、作業時にはおそらくマスクと手袋を着用することになるだろうとしています。

「人々が集まらないと商売にならないような形態にとっては厳しい状況になる。」
とSadeghi氏は指摘します。

きっと、人々は家から出たがるでしょうが・・・。

「わたしたちは、社会との結びつきに強くつながっている。」
「人々が集まり、コミュニティーができた上に成り立つビジネスはある。ただ、これからは
どのように人々の距離を離すかを考えないといけない。 皮肉なことだ。」
とSadeghi氏は、指摘を続けます。
新型コロナウイルスの脅威はこれからもある程度続くだろうとし、
「どのように共存していくか、予防していくかを学んでいかないといけない。」
「911を機に旅行方法を学び、再度飛行機に乗って動き回るようになれたかのように。」
とSadeghi氏は最後にまとめました。


新型コロナウイルスCOVID-19感染拡大パンデミックを回避するために敷かれた外出禁止令に
よってもたらされた経済凍結にすべてのビジネスが苦しみ、the U.S. Bureau of Labor Statisticsによりますと、5/8には、失業率は14.7%まで上昇しています・・・。


生き残りをかけて、変革していかないといけない小売店ですが、
独立系インディー系小売店でもまだまだ可能性はあるように感じます。
ローカル化し、現地に溶け込み、ジモティーのニーズを救い上げ、つながりを大事にする。
そんな小粒でも光り輝く元気なお店が出てきて欲しいと思います。

オフライン派の私は、そんなお店でワクワクしたいです。

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