セントリックブランドCentric Brands Inc.
新型コロナウイルスの影響を受け、5月にまた１つ、企業が破綻しました。
同社は、Robert Graham、Hudson Jeans、Buffalo Jeans、Joe's Jeansなどを所有し、
Calvin Klein、Tommy Hilfiger、Nautica、Under Armourなど100を超える
ライセンスブランドを販売しています。
５月18日、同社は、担保付融資に同意した企業と再編支援契約の交渉に入ったと
報じました。同社が経営を継続するために、融資する企業は4.35億ドルを貸し付けます。
「既存の融資企業の元、何とか倒産からは免れる。」とCEOのJason Rabin。
「現状の危機は、弊社のすべての業態に大きなダメージを与えた。パンデミックは、
多くの卸先企業からのオーダーを消滅させ、キャッシュフローを悪化させた。
しかしながら、今回の再編支援契約によって資本に柔軟性が出、パンデミックを乗り越え、
アフターコロナに向けた長期的な結果が出せるようになってきた。」と続けます。
今回の破綻により同社はグループからいくつかのブランドを手放しました。
2017年、マークイーブランドMarquee Brands LLCは、1.08億ドルでBCBGMAXAZRIA、BCBGeneration、Hervé Légerの知的財産を獲得していることもあり、
今回、セントリックブランドは、BCBGMAXAZRIAをBCBGenerationを同社に
譲渡しました。
セントリックブランド社が生産を担当、マークイーブランド社がEコマースを含めた
小売販売を担当と分業していくようです。
戦略ブランド開発長のJonathan Greller氏曰く、「デジタル戦略に総力を注ぎ、BCBGを自社プラットフォームに統合し、商品価値を上げ、同社のグローバルパートナーと一緒に
やっていけば、今まで以上の結果を間違いなく出すことができる。」と。
マークイーブランド社は、Dakine、Body Glove、Emeril Lagasseなどカジュアルブランド
以外のスポーツ、ユニフォームブランドも所有しています。
4月の小売の売上は昨対16.4%ダウンと全体的に苦戦中。
そして、アパレルに関しては、それを上回る74%減少と非常に厳しい状況ですが、
Body Gloveがサーフからフィットネスに拡大したように、今回取得したブランドにも
新しい風を吹き込み、コロナ禍を抜け出していって欲しいと思います。
参考：California Apparel News
Centric Brands公式サイト
Macquee Brands公式サイト
CNBCニュース
写真：PhotoMIX-Company / Pixabayより
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