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GAP、ZUMIEZのQ1

先週、いくつかの大手小売業から第一四半期の発表があり、COVID-19によって受けた
影響が、見受けられます。


ズーミーズ / Zumiez, Inc.
第一四半期の売上は、35.3%減少し、昨年の2.129億ドルから1.378億ドルまで下落したと
6/4に発表しました。

「財政面を強化し、2020年の新期を迎えた。新期の出足は順調で3月初旬までの予想も期待通りのものだった。しかしながらCOVID-19の影響を受け始めてからは、消費者、従業員、
そしてコミュニティーの健康と安全を確立するためにも、州、地元自治体のガイドラインに従い全店舗を閉鎖してきた。」とCEOのRick Brooks氏は述べました。


ギャップ / Gap Inc
第一四半期の売上は、昨対43%減少、しかしながら、4月のオンラインの売上は、40%増加、5月は更に100%増加したとCEOのSonia Syngal氏は発表しました。

「オンラインが波に乗っている。オムニチャンネル化が功を奏し、消費者にも買い物方法の選択肢を提供している。また将来に向けての布石にもなっている。」Singal氏は述べました。


ゲス / Guess?, Inc.、メイシーズ / Macy's Inc.は、今週発表する予定ですが、
5/22の会見時には、メイシーズCEO Jeff Gennette氏は、「とても厳しい。」と既に
述べています。

「2月は堅調で予定通りに推移していた。しかしながら、3月からの店舗閉鎖によって
売上は急激に下落した。ただ、4月にはデジタルビジネスが安定し、売上を伸ばし、
少しばかりは安心させてくれたが、店舗、オフラインの売上減少の一部を補填するにしか
至っていない。」「デジタルビジネスは、カーブサイドピックアップなど充実した
フルフィルメントオプションによってかなり促進されている。」と続けました。


第一四半期の発表は、不景気なものばかりではありますが、6/5にthe U.S. Bureau of Labor Statisticsの発表によりますと失業率は、4月の14.7%から好転しています。
非農業部門就業者数が、レジャー、ホスピタリティー、小売、建築、教育などの業界にて
250万人ほど増加しています。しかしながら、5月の失業率は、13.3%とまだまだ多くの
人々は苦しんでいます。


失業率を見るとパンデミックによる不景気にも底が見えたような気がしないでも
ないですが、決算発表する前から弱気な発言をしているCEOがいるくらいですから
実際はまだまだ終息はしないでしょう。オンラインも好調と言えど、オフラインの凹みを
補うまでにも至っていませんし、今後の他社の発表も気になります。

店舗縮小はあり得るシナリオですが、オンライン1本足打法では、ふらついてしまいます。
だからこそ、オフラインにしかできない「体験」を通じて、感情を伝え、共感してもらい、コミュニティーをつくりあげるようなお店が出来ることを楽しみに待ちたいと思います。


参考:California Apparel News
   Zumiez公式ホームページ
   Gap公式ホームページ
写真:geralt / Pixabay



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