経済事情がどうなるかも分からないし、外出する機会もめっきり減ったため、消費者は、
ノン・エッセンシャル品の購入優先順位を下げてしまったこともあり、アパレル品は
小売業界の中でもCOVID-19の大打撃を一番に受けています。
とはいうものの、16-44歳の消費者は、19.4%がパンデミック以前よりアパレル品を購入しています。また、45歳以上の消費者になると、7.4%となっています。
つまり、若めのゾーンをターゲットにしているのであれば、徐々に規制が緩和され、店舗の
営業再開がされた今現在でも、オンラインでの特典を打ち出したりキャンペーンなどをして取り込んでおく必要があります。
***上記は、各国500人 x 11か国で調査したした結果です。
16-44歳の消費者は、コロナ以前から洋服をオンラインで購入する強い傾向がありました。
約20%は、コロナ禍の中でも小売店のウェブサイトを見ることに時間を費やしています。
パンデミックの中、オンラインショッピングは、一部のヤング層に、安らぎを与え、
心の支えにもなっていたようで、ロックダウンも何とか持ちこたえられたようです。
旅行や多くのイベントがキャンセルになってしまい、特にコロナ禍でも仕事があり、
ある程度の収入があった方々は、オンラインショッピングをもっぱらしていたようです。
小売業はこれを受けて、何とかこの層を取り込もうと対応策を打ち出しています。
H&MやZARAは、すべてを無料シッピングにしたり、ASOSは、タイムセールを頻繁に
行ったりしました。マルチチャンネルのブランドは、オフライン実店舗が営業を再開し始めてもオンライン限定モノを継続して販売したりして、より頻繁にオンラインで購入して
もらえる様、働きかけています。
ロックダウンがだんだんと解かれ始め、お店の営業再開が始まるにつれ、ヤング層は、
今後のイベントに向けた洋服を探し始め、買い始め出したようです。
つまり、今までようにstay at homeに合わせたものをポストするのではなく、
これからありそうなイベントなどを想定し、それに合わせてSNSを更新し、チューンアップしてヤング層を取り込んでいかないといけません。
全般的に消費者は、コロナ禍に入ってからトレンドものには、あまり興味を示しません
でしたが、16-44歳の層は違うようでマインドは既に復活、おしゃれ着を欲し、探すように
なっているようです。
ファストファッションブランドは、規制が緩和され、ニューノーマルに対応しながら、
徐々に営業再開していくことによって回復はしていくでしょうが、各国、各地域によって
新しい商品展開を変えていかないといけないでしょう。
例えば、イタリアや南アフリカは、中国やUAEに比べるとCOVID-19対応、コージーで
コンフィーなものよりおしゃれ着を求めている傾向にあるようです。
また、パンデミック中でも25-34歳の層が一番洋服への意識は高いとはいうものの
在宅勤務は、年末まで続きそうですので、引き続き、多くの消費者を意識した、
心地よい、リラックスウエアも取り揃えていった方が良さそうです。
近所のお店もパラパラ再開し始めました。
ショッピングモールの駐車場にも車がみられるようになりました。
夏に向けてうれしいニュースです。
学校は、閉鎖したまま、卒業式なども出来ず、夏休みに入ってしまいましたが、
これからのイベントを意識して買い物し始めたジェネレーションが出てきたことは
非常にうれしいニュースです。
旅行やイベントをキャンセルしたからその予算が洋服に回っていたのもうれしいです。
「アパレルは夢を売る業界である」
「洋服を通せば、なりたい自分になる」
は、まだまだその通りだと思い、執筆しながら笑顔になりました。
参考:Just-Style
グラフ:Just-Styleより
写真:StockSnap / Pixabayより
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