ギャップの賃貸未払い問題が、浮上し始めています。
ブルックフィールド・プロパティー・パートナーが、
ここ3か月間、200万ドルの家賃が未払いであること、テキサスのモールの店舗を営業再開
させていないこと、に対して苦戦している小売業をテキサス州の裁判所に訴えた、
とブルームバーグは報じました。
「この3か月間、全国のモール内にある店舗分の家賃の支払いが、営業再開されている
店舗分も含めて、事実上出来ていない。」
「テキサス州だけで200万ドルの家賃未払いがある」
とブルックスフィールドは提出文書で異議を申し立てています。
同社は、裁判所に対してギャップに店舗再開を命じ、未払い家賃を工面し支払うよう
訴えています。他にも、今月初旬には、サイモン・プロパティー・グループ・サイモンが、同様6,600万ドル近い家賃の未払いがあると起訴したばかりだったり、5月には、
マンハッタンのランドロードが4月、5月分の未払い家賃に対して起訴もしています。
ギャップは、6月に入って1,500店舗以上が営業を再開しているようですが、
家賃返済がすぐできるような状況ではなさそうです。
第一四半期決算は、新型コロナウイルスの影響を受け、オンラインの売上は、昨対
13%増だったものの、全体売上は昨対43%減となっており、苦戦しているのは間違い
ありません。Eコマースのサイトをみてもセール品が更に50%オフになるなど、
必死さが伝わってきます。また、2018年にスタートした同グループブランド、
ヒル・シティーは、ブランド閉鎖を決めていますし、これからどうリカバリーしていくか、動向を追いかけたいと思います。
参考:Chain Store Age
Gap Inc.公式ホームページ
写真: Gap Inc.公式ホームページよりスクショ
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