アメトラを代表とするブランドの1つBrooks Brothers / ブルックス・ブラザーズが8日、
連邦破産法11条の適用を申請し、200年余りの歴史に一度幕を閉じることになりました。
新型コロナウイルス感染拡大で売上が落ち込んだほか、重い債務負担も影響したようです。
「51店舗を既に閉鎖する計画をしており、そのうち一部は永久的な閉鎖になる。」
「5月には、ニューヨーク、ノースカロライナ、マサチューセッツにある3つの米国の工場を閉鎖する通知を提出していたが、8月15日までに閉鎖されることが決定、700人近くの仕事に影響を及ぼすことになる。」と、広報担当は述べています。
New York Times / ニューヨーク・タイムズによりますと、Brooks Brothers / ブルックス・
ブラザーズは、2017年から2019年までの年間売上高は約10億ドルで横ばいだったため、
新型コロナウイルスが大流行する前から、リストラを検討していたようです。
また、コロナ禍の中、 在宅勤務が定着、仕事着もカジュアル化してしまったため、
得意のビジネススーツやネクタイには、とても逆風で、需要自体も急落してしまいました。
GlobalData Retail / グローバルデータ・リテールによりますと、メンズ・フォーマルウェアの
前年対比売上の4月、5月、6月の3か月分は、74%減少しており、回復する見込みも
ないようです。
「仮に、時間とともに市場が回復したとしても、会社勤務、ビジネス・ミーティング、
ソーシャライジングは、すべて激減してしまう。つまり同社にとっては、これからも
不況市場でしかない。」と、GlobalData Retail / グローバルデータ・リテールの
マネージング・ディレクター、ニール・サンダース氏は、8日、水曜日に述べています。
Brooks Brothers / ブルックス・ブラザーズは、新型コロナウイルス、パンデミックの影響を受け、すべての店舗を一時的に閉鎖し、80%の従業員を既に一時解雇しています。
5月21日には、顧問会社Gordon Brothers / ゴードン・ブラザーズは、Brooks Brothersに
2,000万ドルの担保付きローンを提供すると発表しています。
営業を続けながら、再建・債務返済計画の策定を進めていくことになるようですが、
仕事着のカジュアル化は同社にとってこれからも逆風です。
ビジネススーツ、金ボタンの紺ブレ、ネクタイ、ボタンダウンシャツなどがブランドとして世界的に有名で、米金融街ウォール・ストリートでは、ビジネスマンのキーアイテムとして人気を集めていました。
若干サイズが大きく、私は、ネクタイしか持っていませんが、憧れのブランドです。
コロナ前にもMADE IN USAの紺ブレをお店で試着し、やっぱりサイズが大きく諦めたのは、今でも鮮明に覚えています。
200年の歴史に一旦幕を閉じることになりますが、買い手候補も数社が上がっているよう
なので、どのような新生ブルック・ブラザーズになって市場に戻ってくるかを楽しみに
待ちたいと思います。
参考:INSIDER
YAHOO.COM
NY POST
スクショ:PSFKより
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