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9月のファッションショーも激減

7月、Michael Kors / マイケル・コースはニューヨークファッションウィークを不参加、
抜けることを発表しました。「新型コロナウイルスの影響を受け、ロックダウンされたため、生産が遅れてしまった2020年FALL商品のデリバリーと重なってしまうから。」
とMichael Kors / マイケル・コースは述べています。



9月のコレクション中止は、Saint Laurent / サン・ローラン、Gucci / グッチなどの
ビックブランドも発表しており、多くのブランドは、ファッションショーの絶え間なく
続く、スケジュールそのものの有効性に疑問を投げかけています。

「常に今まで通りのやり方でものごとを行うことができるわけではない。システム全体が
混乱していることに誰もが気づいており、もう我々には、意味がない。」
 「何が起こるか分からないだけに、次のことを考える必要がある。今は、すべてがスロー
ダウンしているし、スローダウンもとても重要だ。」と BoFのポッドキャストでTim Blanks / ティム・ブランク氏に言っています。

Michael Kors / マイケル・コースは、例年、NYファッションウィークの最終日に
コレクションをしていましたが、これからは年間2回にするそうです。

次のコレクションは、10月15日、ソーシャル式とデジタル・プラットフォームを活用した
ハイブリット方式で行うようです。
「9月にコレクションをやらないことで9月は、お客様には、ゆっくりと秋冬コレクションを買い物してもらうことができるし、10月は、タイミング的に完ぺき。」と述べています。

中止する判断材料になったことの1つには、シーズンが重なり合っていることもあったようです。「春夏、秋冬はシーズンの呼び方としていいかもしれない。でもプレフォールって?
そんなシーズンはない。」「お店で売り出したばかりだというのに、どうして自分たちで
自分たちのお客様を混乱させるように、次から次へと押し込むように新しいコレクションを
発表していかなけならないのか?自分たちには本当は意味のないものだった。」

また、「What's Newに対する貪欲な行き過ぎた追求」も中止を判断した理由の1つとも
言っています。「新しいなかの新しいもの、インスタ映えするからかっこいいは、
もう意味がない。ソーシャル・メディアが1回着たらもうそれを着るのはおかしいと思わせるように消費者をしてしまい、おかしくなった。コンテンツという単語がファッション業界をダメにした。1秒以上もつ写真を見たいし、共感するような言葉で飾って欲しい。」と。
ポッドキャストの中では、「STAY HOMEすることでゆっくりと考えることが出来るように
なったので、フィッティングで世界中を飛び回って忙しくしていた時よりいいものをつくることができるようになった」とも言っていました。


1回開催するのに1億円以上はかかると言われているコレクションの数は、これからドンドン減るでしょう。それに伴い、会場、スタッフ、モデルなどなど、今までコレクションに
携わって来た方々の仕事も激減するでしょうし、華やかイメージの業界は、ますます厳しくなりそうです。


どう考えても、もうコロナ前には戻りません。
新しいものを探していかないとです。
なくなるものあれば、新しいものが生まれます。
新しいものを探して皆さんと共有できればと思います。


お時間あったら下記インタビューも観てみて下さい。


参考:Vogue
   Business of Fashion
写真:PEXEL / PIXABAYより
動画:Business of Fashionより

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