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ファッション業界では、キャンセルも相次ぎ、これからも売上減少・・・

コロナウィルス・パンデミック以外にもファッション業界は、多くの課題を抱えています。
コスト高騰、サプライチェーンのリスクやコンプライアンス、生産背景の多様化などを
考えていかなければなりません。


新型コロナウィルスの影響を受け、業界全体では楽観的なコメントは激減しているものの、
生産、サプライチェーンに関わる業務のポジションは増やしていくとしています。

アジア圏内で生産拠点をリサーチしていると、中国の生産背景が依然として強く、
メキシコ、アフリカの生産拠点はそこまで多くはありません。

長期的には、「チャイナ・プラス・1」が、今でも主流になりつつはありますが、USFIA
よりますと、この考えは、人件費増及びコンプライアンス費増になっていきそうです。
中国以外の国では、人件費は抑えることはできますが、非倫理的、非継続的な生産工程や
人件費急増のリスクがどうしてもついて回ります。その結果、どうしても、企業は、品質とコンプライアンスの基準を満たす中国以外のパートナーを見つけるために、更なる時間と
リサーチをかけていくことになってしまいます。

しかしながら、コロナウイルス・パンデミックの多大なる経済への影響により、
多くの企業はより少ない現金で運営していかなけれなならいことを余儀なくされています。 そして、USFIAの調査によりますと、90%の企業が需要の落ち込みにより今年の売り上げは減少すると予測しています。生産、サプライチェーンの確立業務を厚くしたくも、そこまで予算を回せないのが現状です。

同レポートによりますと、注文を遅らせたりキャンセルしたりするファッション企業が
出て来ており、その結果、特にバングラディッシュ、インドのサプライヤーに悪影響を
及ぼしています。 そんな中、ベトナムは、「次の中国」と考えられているため、ベトナムの
サプライヤーに対してのキャンセルは、注意深く、決断しているようだと、USFIAは、
述べています。

アジア圏以外となると、NAFTAが7月から新しくなり関心を集めていますが、一部のデニム
生産者などにとっては複雑なルールが障壁になりそうです。
USFIAの調査書によりますと、繊維自体はどこからリソースしてもいいようですが、
例えば、縫い糸、ポケット袋布、ゴムバンドなどのコンポーネントは、アメリカ、カナダ、メキシコのいずれの3か国から手配する必要があるようです。
Resilience360のサプライ・チェーン・リスク・インテリジェンス・アナリストであるTim Yu / ティム・ユー氏は、「サプライチェーンマッピング作業をし、現在のソーシング背景でUSMCAの利点を活用できるかどうかを理解する必要がある」と述べています。


売上減少に伴いある程度小ロットで回せる生産背景、コンプライアンス遵守した生産背景、
持続可能な生産背景と時代の流れと共に生産背景も変えていかなければなりません。
「大量オーダー」をいうムチでベンダーをピチピチやれなくなるでしょうし、コストが
安くても慎重にならざる負えません。ブランドから生産者までの皆の目線合わせ、特に
担当者ベースの個々の目線合わせが今まで以上に大切になっていくかと思います。
「色ブレ」「サイズぶれ」「縫製不良」など指摘しようと思ったらどれだけでもクレームをつけられる商品です。出張も出来ない、オンライン対応がメインになって来たからこそ、
お客様を理解し、生産現場を理解した取り組みがますます重要になってくると思います。


どう考えても、もうコロナ前には戻りません。

生産量が減少してしまったら、今まで以上に理解力を高め、かゆいところに手が届く
存在になれば、新しいより深い関係を築くことができ、シェアが増加するかもしれません。
オンラインだからこそドライではなくウェットな関係がいいのかも。

前向きに考え、新しいことを皆さんと共有できればと思います。



参考:RETAIL DRIVEスクショ:RETAIL DRIVE


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