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テキスタイル&アパレル世界の貿易高減少

「2019年のテキスタイル貿易高は、2.4%減少、3,050億ドルになり、アパレル貿易高も、
0.4%の減少で4,920億ドルになった」とWORLD TRADE ORGANISATION / WTOが発行したWORLD TRADE STATISTICAL REVIEW 2020で報じ、米中間の関税戦争が、貿易縮小の
大きな原因の1つとしています。


テキスタイル輸出トップ3の中国、EU、インドの3国で2019年輸出額全体の66.9%を
占めています。ベトナムは8.3%増加で台湾を抜きトップ7へ。また、WTOレポートに
よりますと、中国は、39.2%までシェアを伸ばし、今までで一番大きなシェアを占めている
そうです。


アパレル輸出のトップ4は、中国、EU、バングラディッシュ、ベトナムの4国で、2019年
輸出額全体の71.4%を占めています。また、WTOレポートによりますと、中国シェアは、
2018年の31.3%から30.8%へと減少しているそうです。


テキスタイル輸入はと言いますとアメリカ、EUの2国で2019年輸入額全体の31.2%を占めています。また、ベトナムが次に大きい国となっています。


また、アパレル輸入トップ3は、EU、アメリカ、日本の3国で2019年輸入額全体の58.1%を
占めています。


繊維もアパレルもコロナ前から縮小傾向にあります。
大量生産の終わりが見え始めた兆しなのかもしれません。
米中貿易戦争の先はまだまだ見えませんが、生産背景を考えると、多くを器用に、柔軟に、こなしてくれる中国に代わる国はそう簡単には出てくるわけでもないので、
「生産そのものをどうしていくか」を考えるときなのかもしれません。
米国では、これからもドンドン店舗閉鎖が起きるだろうと言われていますし、老舗百貨店も破綻していくような状況です。アパレル輸入トップ3に入っている日本も、今はまだかも
しれませんが、アメリカのような状況になるかもしれません。


どう考えても、もうコロナ前には戻りません。
減少あれば、増加もあり、新しいものが生まれます。
新しいものを探して皆さんと共有できればと思います。


参考:FASHION NETWORK
写真:PIXABAY / PEXELS

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