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小売業が業績回復、その中身は・・・


U.S.Census Bureauによりますと、7月の小売業は、同月昨対2.7%増、6月と比較しても
1.2%増と業績は回復しているようです。特にパソコン、パソコン周辺機器を含む、電化製品は、7月に入ってから22.9%も伸びたそうです。ただ、アパレル関連は、6月と比較すると5.7%増ではあったものの同月昨対となると19.6%減で依然として厳しい状況です。

業績回復をけん引しているのは、eコマースの急増です。パンデミックが続く中、
eコマースの販売が、増えているのは想像できるものですが、その数値には、驚くべきものがあるようです。


Walmart / ウォルマートは、今週、第2四半期の決算報告で、オンライン売上高は、97%増
だったと発表しました。第1四半期が74%増加した後の97%増です。 対オンラインの対応が遅すぎると非難されてきたWalmart / ウォルマートは、パンデミック前からeコマースには
積極的で、その勢いは続いており、第2四半期売上高40%増のAmazonのオンライン市場の
手ごわい相手になっています。


在宅が続いている今、多くのeコマースには、向かい風が吹いています。
Target / ターゲットは水曜日の第2四半期決算報告で、収益は大幅に増加し、オンライン
売上高は195%増加したと報告しました。 Target / ターゲットも同様にして、第1四半期の
オンライン売上高が141%急増してからの更なる増加で、4月単月のオンライン売上高は何と282%と驚異的な数字でした。


Amazon
/ アマゾン、Walmart / ウォルマート、Target / ターゲットと比べてしまうと規模は、
ガクンと小さいEtsy / エッツィー(クラフト感あるものを中心に販売しているサイト)でも、
第2四半期の売上高(完全オンラインの売上高)は、マスクの販売が好調でもあり、137%増となっています。


アメリカ全体のeコマースの第2四半期の伸びは、44.5%と、過去20年間で最高の四半期成長率になっています。Lord & Taylor / ロード・テイラー、Men’s Wearhouse / メンズ・ウエア
ハウス、Ann Taylor / アン・テイラー 、Lucky Brand Jeans / ラッキー・ブランド・ジーンズなどの破綻ニュースとは、完全に対照的な状況です。


在宅勤務は継続し、ソーシャル・ディスタンスを守りながらの行動しないといけないため、買い物はオンラインが増えてきています。それも、エッセンシャルなものばかりではなく、それ以外のものの購入もし始めたので、7月の小売業売上高は1.2%増加しています。
予想は、若干下回っているようですが、支出は3か月連続増加し、景気回復のよい兆候が
表れているようです。但し、買い物のほとんどが、どんどんオンラインになっています。


Department of Commerce statistics / 商務省の統計によりますと、eコマースの小売業の
売上高の割合は、16.1%にすぎませんでした。ただ、1年前の割合10.8%から考えても方向性は、間違いなくeコマースです。ほんの数年の間に、小売チェーンは、実店舗に加えて、
オンラインのプラットフォームを持つ傾向になり、そしてその後、流行語にもなった
「オムニチャネル」アプローチが主流になりました。かと思ったら、今や実店舗より
eコマースの方がより重要になっているフェイズに市場は、突入しています。


「Walmart / ウォルマートは、Amazon / アマゾンの動向を見ながら、これからも何十億ドルを投資し、よりよいオンライン体験ができるプラットフォームをつくっていくようだ。」
とAcademy Securities / アカデミー・セキュリティーの、Peter Tchir / ピーター・チル・
マクロ戦略室室長は、述べています。

Walmart / ウォルマートの実店舗では若干感じてしまう雰囲気も、サイトでは、全く感じる
ことはなく、オンラインであればすんなりポチっとできそうです。
これからもeコマース市場はドンドン熱くなりそうです。


どう考えても、もうコロナ前には戻りません。
eコマースの売上高が、実店舗の売上高を抜くのも時間の問題でしょう。
これからも新しいもの/動向を探して、皆さんと共有できればと思います。



参考:corporate.walmart.com
   yahoo.com
   california apparel news
スクショ:corporate.walmart.com

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